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2016年3月19日土曜日

九州迷宮(洲之内紀行スピンオフ)

 先日、NHK教育の番組に、萩尾望都が登場しているのを偶然見かけて、番組を途中から録画した。録画した番組はまだ見てはいない。

 『ポーの一族』は、私の大好きな作品である。そんな昔の作品は好きだけれども、今も旺盛に作品を生み出しているらしいこの漫画家の最近の作品は全く知らないし、興味はない。あの昔の時代の幾つかの作品で十分だと思っている。


 バンパイアは、胸に楔を打ち込まれて死ぬ。

 死ぬと体は砂となり、風に吹かれて消滅する。
 しかし人間は、永遠の魂と、復活と天国(極楽でもいい)を信じようとする。死んでも砂となり風に吹かれて消滅するとは思わないし思いたくない。
 ところが、幼いころから(いつからかはわからない)神も魂も信じない私は、
「このバンパイアの心情こそ真実だ」
 と思ったものである。
 死ねば、砂となり、風に吹かれて消滅するのである。
 だからこそ、命は愛おしいし、たった一度の人生の一日一日が貴重であり、出会えた愛する人との一時間一時間が何物にもかえがたい。


 「死の現場」を見に行くのは、だから、生きることを考えることになる。

 死者行方不明者1万9千人にのぼる東日本大震災の現場に3回も行ってきたのも、あるいは御巣鷹の墜落現場に、あるいは墓場を散歩するのも、そして関ケ原や姉川などの古戦場を歩いてみたり、そう、横田めぐみが北朝鮮のコリアンたちに拉致された現場を何度も訪れることも、私の中では「すべての現場への旅」の動機は同じであり、死を前にして生きることを考えるため……生きているというなんでもない事実に驚くため、なのである。

 今回、軍艦島への旅行のついでに、九州の幾つかの殺人事件の現場を見てきた。


 佐世保 猟銃殺人事件現場 高校生殺人事件現場 小学生殺人事件現場


 長崎 男児誘拐殺害現場(パーキングビル)


 福岡 予備校生(というか阪大合格者)殺害現場


 福岡の事件は、軍艦島旅行を申し込んだ時点では、まだ発生してはいなかった。

 最終日に福岡で、午前中の半日が自由時間になっていたので、姪浜のこの事件場所に行ってこよう、そう決めて新千歳から飛行機に乗った。


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