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2015年7月8日水曜日

桐谷広人 やましたひでこ


 6月27日の日本テレビで放送された『月曜から夜ふかし』という番組に、株主優待券で生きる元棋士・桐谷広人の引っ越し計画コーナーがあり、そこで、この65歳の老人の住むマンションの掃除風景が紹介された。断捨離、で有名な「やましたひでこ」も登場して、ゴミ屋敷一歩手前のこの男性のマンションを掃除・整理する。

 ……この桐谷広人のコーナーを見て、何がショックだったかというと、ゴミ屋敷一歩手前の彼のマンションの部屋が、自分の部屋に重なったからである。
 人が死ねば、その人が持っていたモノはゴミになる。私が死ねば莫大な量のゴミが出る。その多くは本とCDだけれども、登山用具や服、その他個人的な思い出の品がたくさん遺されることになる。CDくらいならブックオフで引き取ってくれるかもしれないけれども、本は引き取って貰えないだろう、書き込みが多かったり陽に焼けていたりするので。
 死ぬ前に、これらのものを相当整理しようと常々自省しているのだけれども、もちろん、整理は付かず、断捨離には遠い生活を送ってきている。
 というわけで、このコーナーを見て、翌日から少しずつ整理を始めた。
 しかしいつものように、こんなところにこんなものがあったのか、と呟きながら、いつの間にか古い本を読んだり雑誌を読んだり「発掘されたCD」に聴き入っている。中村由利子のCD、昔はよく聴いていたものだった。

 桐谷広人は、米長邦雄のゴーストライターを務めるなどして米長との関係が深かった。sex addictionで有名だった米長は醜悪なスキャンダルにまみれて、69歳で前立腺癌のために死亡している。女性に対しては異常な男だった、棋士としてはどうだったかは知らないけれども。
 その米長と長く付き合い、「婚約を邪魔された」というこの桐谷広人という人物も、こと「女性問題」に関しては異常な男なのだと思う、ノーパン喫茶の女王の追っかけをしていたということがこの男の異常さを物語っている。しかし、問題はそこにあるのではなく、部屋の整理、である。

 引っ越し作戦は私にはどうでもいいけれども、もうこの齢になって必要のないものはどんどん捨てていって、身軽にならなければならない、とつくづく思った。
 桐谷は30の本棚があり、それを収容するための広いマンションを探している。しかし、あの齢になれば、本棚は3つもあれば十分だと思う。
 幸い、桐谷のように、私はノーパン喫茶の女王との思い出の品は無い。どんどん昔の思い出の品は捨てて、死んだときはブックオフで引き取ってもらえるCDしか遺さない、そんな生活に入ることができるように掃除を続けようと思う。