ページ

2015年1月7日水曜日

ソーキそば

 沖縄には2度行ったことがある。2度とも3泊4日で、2度ともレンタカーを借りていろいろなところに行った。もっとも、2度目の旅は学会の「ついで旅行」だったので、あまり時間は自由にならなかったけれども。
 2度の沖縄の印象は……沖縄の料理の印象は、そこには美味しいものはない、というものだった。居酒屋で頼んだ鮨に使われていた「イクラ」もどきのものは、柔らかなプラスチックでできているのかと思ったほど。
 もちろん、高い料金の有名店を探せば美味しいものはあるのだろうけれども、庶民的な値段で入ったところで唯一美味しかったのは、アメリカナイズされたステーキ店だけだった。
 特に記憶に残ったのが、首里城の近くのナンタラ会館で食べたソーキそばの「まずさ」。それ以外の店でもソーキそばを食べたけれども、何が悲しくてこのようなものを食べるのだろうか、と思った。
 だから、札幌で沖縄料理店を見つけても、絶対にはいることはなかった。
 ところが、先日、ラーメン店かと思って入った店が、実は沖縄料理店・居酒屋だった。
 入ってしまった以上、腰を下ろしてしまった以上、もう出てゆくのは面倒になった。
 で、ソーキそばのまずさを再び確認しようと思って、それを頼む。出てきたのはこれ。



 どうせ不味いのだろうと思って食べてみた。
 ところが……。麺の歯触りは、<いずみ食堂>の田舎蕎麦を彷彿とさせる噛みごたえのあるもの。つゆもダシの味が心地よく出ている。単調な麺の味を濃厚な肉の味がしっかりと支えていて、3拍子揃って……美味しい、のである。首里城近くで食べたあのソーキそばは何だったのだろう?
 店の人に訊くと、麺は沖縄から空輸されてきているものだという。北海道では確かにこんな麺は手に入らないだろう。
 認識を新たにした。
 今度、この店で<ゴーヤチャンプル>(これも沖縄で食べたけれども、不味かった!)を食べてみよう、そう決めた。