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2014年12月12日金曜日

病院の中に飾られている絵 病院アート




 日本医事新報の11月特集号をパラパラとめくっていたら、最後の方の広告に、1ページ使っての、画廊の宣伝が載せられていた。上に引用している画像は処理して、業者の名前や電話番号は削ってある。宣伝文の中に、
<一点壁に飾るだけで待合室の雰囲気は全く違ったものに!>
 とある。
 知り合いの開業医の中にも、待合室や院長室の絵に凝る人もいる。ここだけの話、まぁ、税務署が教えてくれるだろうけれども、ある金額までは(毎年だったかな?)必要経費として絵に払う金も処理できる、ちょうど開業医が運転している高級外車が全額必要経費で処理できるように。
 某病院には、有名なフランス人画家の油絵が飾られている。どこであるかは書かないけれども。
 絵を見ることの好きな私としては、旅先で病院を覗くのは、半分以上はどんな絵が壁に掛けられているのかを見るため。
 今年、4月、福岡県と山口県・広島県を旅行したときには、驚いた。
 門司港レトロのあの観光地近くの大きな病院に入ったのだけれども(自由時間に)、楳図かずお先生が描いたに間違いないというような、ぞっとする油絵が病院のロビーに飾られていた。もちろん、楳図先生のものではなかったのだが、どうしてこのような不気味な絵がロビーに飾られているのか、首を傾げながら病院を後にした。
 下関のホテルのすぐそばに、関門医療センターがあったので、入って見物した。ここは抽象美術画家の美術館にもなっている病院で、いたるところに、大きな抽象画が掛かっている。もちろん、こうした抽象画は私には理解不能だし感得不能だし関心がない、ので、ざっと見ただけ。

 広島市民病院は、地下歩道空間に直結しているので、他の観光客が平和記念資料館を見物しているあいだに(私は以前に見ているので)、一人で入って絵を見物。
 殆ど無数ともいえる絵が、どの壁をも覆っている。どれも……ゴホンゴホン。
 できるだけたくさんの絵を病院に飾ればそれで済む、というものではない、ということを理解させていただいた。

 いい絵の中には、患者を勇気づけるものがある。
 もちろん、全ての患者に共通に「有効な絵」というものはないだろうけれども、絵には魔法の力があり(いい絵には魔法の力があり)、生きる勇気や死を受け入れる勇気を、与えてくれるものである。

PS 琵琶湖々畔にある某市に泊まった時、某有名病院を見物したのだけれども、200号近くの(?)巨大な絵が壁の高くに飾られていた。不気味な熱帯魚の絵である。どうしてこんな絵を……と呆れて絶句したのだけれども、絵を描いたのは地元医師会の偉い人なのだということを記した張り紙がしてあった……。苦情が来たら面倒なので、これ以上は話さないけれども……。