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2014年9月15日月曜日

東北登山旅行 月山



 月山にNと登山をしなければ絶対にやらなかったことが一つある。もし、一人で登っていたなら絶対にやらなかったこと――それは、神社の参拝である。まぁ、参拝と言っても、この入り口(鳥居)を入ってすぐ右手にある事務所(?)に座る神主(何故か阪神に昔いた”井川”にそっくりの神主)の前に立ち、紙で切り抜いた人型に穢れ(?)を移し、水に流す(実際には水を張ったバケツのようなもの)、なんてことはやらなかった。
 神殿は建て替えの最中であり、御神体を移したという仮の宮にNは参拝していたけれども、私は参拝しなかった。
 伊勢神宮にも出雲大社にも3回ずつ行ったと記憶するけれども、一度として参拝したことはない、見学してきただけ。
 だって、私はあらゆる神の存在を信じないから。
 葬式などで手を合わせるのは、死者に対する礼儀として(死者の霊に対する礼儀ではない、死者の霊は存在しない)。




月山の山頂から湯殿山方面を見る。芭蕉は山頂で月山神社に参拝し、その後、この道を通って湯殿神社へと降りて行った。写真の中央から右手に一直線に伸びる尾根を歩いてゆけば、やがて湯殿神社である。
 芭蕉がここを歩いたのは325年前のことである。私は山頂から踵を返して8合目登山口に戻った。
 縦走している人を何人か見かけた。羨ましかった。そのうちの一人は、腰に熊鈴をぶら下げた単独行の女性で、8合目にタクシーでやってきていた。麓から遠い8合目まで、タクシー料金は一体幾らくらいかかるのだろうかと思ったりした。