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2014年9月15日月曜日

東北登山旅行 ルートイン弘前駅前

 1週間の夏休みを取って、登山仲間のNと一緒に東北の山を登ってきた。
8日 早朝札幌を出発 函館から大間へ そこから由利本荘市まで高速道路を使って南下した ルートイン由利本荘
9日 鳥海山を「半分登山」 鳥海湖まで クラゲで有名な加茂水族館 酒田泊まり ルートイン酒田
10日 月山登山 宮城県古川市泊まり ルートイン古川
11日 大川小学校跡再訪 気仙沼 アーク美術館 南三陸町のホテル観洋泊まり
12日 ホテル観洋の「語り部ツアー」 八幡平市産地直売センター「松っちゃん市場」でリンゴやトマトなどをたくさん買う 昼食もここ 八幡平登山 玉川温泉泊まり
13日 つがる市の化粧地蔵見物 岩木山登山 津軽三味線演奏の店で飲む 弘前市のルートイン弘前駅前に泊まる 最悪のホテルだった
14日 青森から青函フェリーで函館へ 夕方札幌に戻った

食べログの裁判
http://restfultime.blogspot.jp/2014/09/blog-post_77.html

ならば、<泊まログ>というものもあっていい。
 私はルートイン由利本荘も、ルートイン酒田も、ルートイン古川も、そして南三陸町ホテル観洋については声を大にして、大いに推薦する。ついでにルートイン宮古とか、ルートイン郡山とか、ルートイン高崎駅西口(ここは立体駐車場だった)、ルートイン苅田も推薦する。
 しかし、ルートイン弘前駅前はもう二度と、死んでも泊まらない(まぁ、死ねば泊まれないけど……殺されるくらいなら仕方なく泊まるけれども、もう絶対に自由意志では泊まらないということ)。




 チェックインのときに、30歳くらいのフロント女性(以後30Kと略)に、しつこいくらいに、立体駐車場からの出庫には時間に余裕を持つように促される。また、朝食の会場も混雑するので「ご理解とご協力」を要求される。私はこの日から東北ナントカ祭りが弘前であり、ホテルの前が通行規制されるのでその件を訊く。
「明日の朝、車は普通通りホテルの前を通れます?」
 すると30Kは、つんとした表情のまま、
「交通規制は夕方5時からです」
 と応える。私は夕方のことなんか訊いてはいない。朝、車を出すときに交通規制があるかを訊いたのである。だから、「朝は大丈夫です」とか「朝は問題ありません」と応えればいいものを、なぜかこういう「嫌味で不親切な」受け答えを、素っ気なくするのか、呆れた。
 私の頭、私の顔、私が着ている「最後に残ったきれいな(汗臭くない)Tシャツ」(斜里岳、と染め抜かれている)を、この30Kは5分くらい相手にしている。チェックインしたのは4時半頃である。

 5時半にルームカードをフロントに預け、駅前を見物して歩く。五所川原の<立佞武多>が、駅前に飾られている。本物(大きいもの)は、この2倍あるのだと、Nが誰かから聞き出していた。
 6時過ぎには「山唄」という津軽三味線の実演を行う居酒屋に入る。
 8時20分頃、店を出たのだから、ホテルに戻ったのは8時半頃のことである。
 フロントには今日の宿泊者がチェックインするために、列とも言えぬ「集合体」を成していた。私はその人ごみを潜り抜け、フロントに達し、「ルー……」と言いかけたところで、30Kに、きつい口調で叱られた。
「順番だから列に並んでください」
 もう、一切受け付けないといった口調。まるで無礼な違反者を叱りつける「官憲」(古いか…)のような、威圧的な口調。衆人環視の中で恥をかかされる。「作法知らずの田舎者」の扱いで、客を叱りつけるフロント女性がまっとうであるかのようなシーン。
 仕方なく、人混みの後ろに戻る。
 この順番が終わるまで、ルームカードを貰えないということらしかった。
 Nと一緒にロビーのコーヒーサービスで時間を4,5分潰したのだけれども、列が一向になくならないので(宿泊カードを書くのにも、宿泊代を払うにも手間取り、その後はいちいちこのホテルの注意事項を説明しているのだから時間がかかるのは当たり前)、ついに、30Kの横にいた60歳くらいの女性(以後60Kと略する)に私は大きな声で苦情を言った。
「このホテルでは、ルームカードを貰うためにはずっと(チェックインの客が)終わるまで待ってなきゃならないのか」
 すると、60Kは、怒りを抑えたぞんざいな口調で、
「部屋番号は?」
 と訊いてきた。部屋番号を言うと、60Kは不愉快そうにカードを私に片手を伸ばして差し出した。60Kはひとことも喋らずに、またチェックイン客の対応に戻った。30Kはずっとこちらを無視してチェックインの客対応を続けていた。30Kの顔には、I don't give a s---、とでもペイントしているのだろう、肌色のペインティングで。
 これが、
「外出のときはルームカードをフロントに預けろ」
 とうるさいホテルの、客に対する対応なのである。少なくとも、30Kは、私がルームカードを取りにやってきたのかどうか確かめることは全くなく、叱りつけるように「順番だから列に並べ」という意味のことを言い、追い払ったのである。4時間ほど前にチェックインした私の顔と頭とTシャツを忘れたとでも? ルームカードを求める客かチェックインの客か確かめもせずに叱りつけるのがこのルートイン弘前駅前の流儀、だというのなら仕方がないけれども。
 こうして、楽しく飲んできた私の愉快な気分は雲散霧消し、こんなダメホテルにチェックインしてしまった自分を呪いながら部屋に戻った。

 蜘蛛の巣に捕まったような気分。
 このホテル、ヤフートラベルから予約をしていた。ユーザー評価の、かなり昔のものに(2010年)、車の出庫に20分ほどもかかる、と苦情が出ていたが、もちろん、そんなものをチェックして予約したわけではない。
 200部屋以上あるのだけれども、とても混んでいる。
 この人数の人間が、朝の7時から8時頃までに預けた車を立体駐車場から出すとなると、20分どころか、半時間、あるいはそれ以上待たされたとしても不思議ではない。立体駐車場を使っている「東横イン」に私が泊まらなくなった理由の一つもそれである。零下20度くらいの旭川や帯広の冬に、じっと外で順番待ちをしている東横インの客の一人が、過去の私である。
 ルートイン弘前駅前の予約ページには、このホテルのエレベーターに以下のような警告書が貼り出されているという「情報」は示されていない。
 泊まってしまってから、車を預けてしまってから、この状況を・この蜘蛛の巣にでもかかってしまったような状況を理解する。それから客の頭の中にあるのは、少なくとも私の頭の中にあったのは、
「いかに早く、問題なく、トラブルなく、このホテルから脱出するか」
 ということしかなかった。
 東北なんとか祭りで混んでいるので、朝食は6時から食べることができるという。
 もちろん、翌朝は5時過ぎに起きて、朝食の10分前から会場の前にNと一緒に「陣取った」。
 6時15分には(食事もせかせかと取り、気の休まるようなものではなかった)、チェックアウトのためにフロントへ。幸い、前日の30Kも60Kもいない、別の若い女性がフロントにいた。日曜の早朝ということで、客はまだ動き出しておらず、すぐに立体駐車場から車を出すことができた。
 この摩訶不思議な「ルームカードを貰うには長い列に並べホテル」から、完全に脱出したことに私は心の中で快哉を叫んだ、本当に。



ご理解とご協力については、ネットで予約するときにはヒトコトも前もって教えられることは無かった。