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2014年7月22日火曜日

”地呆”の時代 青森県平川市

青森・平川市:欠員8人、補選告示…市議15人逮捕
毎日新聞 2014年07月20日 20時41分(最終更新 07月21日 08時07分)
 公職選挙法違反事件で定数の4分の3の市議が逮捕された青森県平川市の市議補選(改選数8)が20日告示され、元職3人と新人6人の計9人が立候補した。事件は、1月の市長選で落選した前市長の後援者が現職市議に現金を渡したとされる。2〜7月、定数20の同市議会の15人が逮捕され、うち7人が辞職し、1人が失職。残り7人の逮捕市議のうち4人が辞職すれば「再補選」となる。来年7月末の任期満了に伴う市議選も控え、有権者は「税金の無駄遣い」と冷ややかな反応だ。
 ◇有権者「税金の無駄遣い」
 新人候補の一人は届け出後に第一声。「今回は例のない選挙違反事件として、平川市の名が全国に記憶されるだろう。議会の信頼回復のため、市民が議会に期待を持てるよう頑張る」と訴えた。
 同市議会は6月19日の本会議で、約2840万円の補選費用を含む補正予算案を可決。選挙ポスター掲示板188枚や、投票所設置や開票作業に伴う職員人件費などだ。再補選の場合、掲示板を再利用しても千数百万円程度かかる見込み。年金生活者の工藤恵子さん(75)は「こっちはぎりぎりの生活をしているのに、議員の都合の選挙でこんなに税金を無駄遣いするなんて。嫌気がさしたから投票はしない」と憤る。
 補選の当選者の任期は、来年7月31日の任期満了まで。特例法に基づく「自主解散」による出直し市議選なら任期は4年間だが、在任議員の4分の3以上の出席と5分の4以上の賛成が必要で、大量逮捕でまひした市議会は対応できなかった。
 事件は、前市長の後援者が15人の市議を20万〜100万円で現金買収したとされ、前市長の大川喜代治被告=同法違反罪で公判中=も一部を共謀したとして逮捕・起訴された。
 津軽地方の選挙に詳しい青森中央学院大の木村良一名誉教授は「補選ではなく、出直し選挙をやるべきだった。税金を使って選挙をするという意識が市議にはなく、(逮捕されたのは)『運が悪かった』という感覚だろう」と指摘した。【松山彦蔵、石灘早紀、伊藤奈々恵】