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2013年11月26日火曜日

新雪期の雪の怖さ

雪崩後も スキーヤー続々…立山7人死亡
 富山県立山町の立山連峰・真砂岳で23日、スキーヤー7人の命を奪った雪崩事故。立山連峰は不測の事態と背中合わせの自然の中を滑るバックカントリースキー(山スキー)愛好家の間で人気を集めており、24日も多くのスキーヤーが長野県側の玄関口となる扇沢(大町市)を訪れた。県内の山岳関係者は天候に注意するよう呼びかけている。
 立山に通じる立山黒部アルペンルートの県側入り口、関電トロリーバス扇沢駅は事故翌日の24日も、多くのスキーヤーが訪れた。同駅によると、約700台を収容する駐車場は24日も満車で、路上駐車の列は約500メートルにわたって続いていた。東京から7人グループで事故現場の近くで滑り、扇沢に帰ってきたという男性は「宿もスキーヤーでいっぱいだった。ビーコン(電波発信機)を付けて、雪崩に注意しながら滑った」と話した。
 茅野市在住の気象予報士、猪熊隆之さん(43)は、運営する有料気象予報サイトで雪崩事故前日の22日、「立山連峰は、週末は厳重な警戒が必要」と危険を予測していた。猪熊さんによると、17日の好天で不安定になった雪面の上に大雪が降り、事故当日は、そこへ人が入れば雪崩を誘発しかねない状態だった。
 雪崩の調査をしているNPO法人「ACT」(本部・白馬村)は、今回の雪崩現場周辺を24日に調査した。元村幸時事務局長(50)は「24日午後も新たな雪崩が発生した。不安定な状態に変わりない」と強調する。
 ブームを受け、昨年度から山スキーヤーに向けた安全技術講習を開いている県山岳総合センターの杉田浩康所長(60)は「山スキーは管理されていない場所で滑るのだということを十分知った上で計画してほしい」と話している。
(2013年11月25日  読売新聞)


雪崩30分前、楽しく滑る姿…恒例の初滑り暗転

 富山県立山町の北アルプス立山連峰・真砂まさご岳(2861メートル)西側斜面でスキーをしていた男女7人が死亡した雪崩で、県警は24日、7人を東京都などの5人グループと、東京の夫婦と確認した。
 県警は同日、ヘリで現場付近を調べ、ほかに遭難者はいないとみて捜索を終えた。
 グループの5人は10年以上の付き合いがあり、毎年11月下旬に立山で初滑りするのが恒例になっていた。
 まとめ役だった会社員本多茂樹さん(55)の妻晴美さん(52)は24日夕、埼玉県鶴ヶ島市の自宅で取材に応じ、「出発前、『新雪で滑れるのが楽しみ』と話していた。本当に残念」と声を震わせた。雪崩の約30分前、仲間が携帯電話で家族に送った写真には、晴れ渡る空の下、楽しそうに滑るグループの姿が写っていた。
 会社員伊原奈緒子さん(59)は学生時代から立山を訪れていた。出発前、フェイスブックに「今晩から 立山初滑りに出発!」と書き込んだ。母ヒサエさん(85)は「3歳からスキーを始めた。雪崩に巻き込まれたのが奈緒子だなんて」と絶句した。
 会社員遠藤博子さん(58)は登山歴40年のベテラン。登山仲間らは「慎重なタイプだったのに残念」と唇をかんだ。関西学院大ワンダーフォーゲル部に所属し、卒業後は欧州などの山々を巡った。同部OB会幹事長の中島利英さん(59)は「山スキーの経験や技術があった。信じられない」と話した。
 このほかにスキーをしていた会社員長田健次郎さん(36)と派遣社員幸子さん(44)の夫妻は、2人が前夜に宿泊した山小屋によると、5年ほど前から立山を訪れていたという。
(2013年11月25日08時51分  読売新聞)
▲:この雪崩の映像を見たけれども、あんな急斜面のところ、雪崩が起きて当然だろう。しかも、こうした雪崩はスキーヤーの動きがきっかけとなって引き起こされることが少なくない。

十勝岳連峰で遭難、女性死亡

 24日午前0時40分頃、北海道上富良野町の十勝岳連峰・上ホロカメットク山(1920メートル)に登っていた男性から、携帯電話で救助を求める110番があった。道警山岳遭難救助隊と地元消防の計13人が早朝から救助に向かい、斜面で男女5人のパーティーを発見。5人は午前9時20分頃からヘリコプター2機で救助され、病院に運ばれたが、女性1人は低体温症による死亡が確認された。ほか1人が自力で歩けないほど衰弱していたが、4人とも命に別条はなかった。
 富良野署の発表などによると、死亡したのは、札幌市西区発寒、道立子ども総合医療・療育センターの看護部長西川優子さん(59)。ほかの4人は札幌市と岩見沢市の42~62歳の男性3人、女性1人。
 5人は「札幌山びこ山友会」所属で、23日午前9時頃、1泊2日の予定で入山した。山頂近くの避難小屋(約1800メートル)に泊まる予定だったが、吹雪でたどり着けず、雪の斜面にテントを張ってビバークした。その際、100メートル近くテントごと滑り落ちてテントが破れた。西川さんの衰弱が激しいため、救助を要請した。雪面が崩れたとみられる。発見場所は避難小屋の北西約300メートル地点だった。
 山友会関係者によると、5人は登山歴が約2年~30年以上。西川さんは30年以上のベテランだった。
(2013年11月25日  読売新聞)
▲:冬の新雪期に、あの急斜面を登って避難小屋まで行くのは天候の良いときですら大変なことなのに、吹雪の中で進むなんてことは無謀とすら思える。23日24日の休日でなければメンバーの休みが重ならないから、是が非でもやってしまいたかった、悪天候にもかかわらず……ということなのだろうか。
http://www.sandan.net/avalanche/avalanche-map2013-L.gif


 私も十勝岳を仲間と登山しているときに(山スキーで)、表層雪崩を体験したことがある。規模が小さくて、埋まるようなことはなかったけれども、12月1月は雪は不安定で恐ろしいと痛感した。
 だから、2月3月といった、ある程度雪が締まってからではないと山スキーにはでかけない。もちろん雪質に多くを望むことはできないけれども、安全とは引き換えにならない。