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2013年8月30日金曜日

いずれにしても醜悪な金沢市の美術館

金沢21世紀美術館:「館長がパワハラ」 女性7人が訴え
毎日新聞 2013年08月30日 05時00分(最終更新 08月30日 06時54分

 国内屈指の人気美術館として知られる、金沢21世紀美術館(21美=金沢市)の学芸員ら女性7人が、秋元雄史(ゆうじ)館長からパワーハラスメント(パワハラ)を受けたとして、館を運営する金沢芸術創造財団や市などに改善を求める通知書を送付していたことが分かった。うち1人は今年3月末、パワハラを理由に退職し、5人が医師から適応障害などの診断を受けていたことも判明。館長はパワハラを否定しており、財団のコンプライアンス委員会が事実関係を調査している。

 7人は、展覧会の企画や作品管理などに従事。2007年4月の秋元館長の就任後、暴言や威圧的行為などのパワハラを受けているとして、今年3月、連名で財団、石川県と金沢市、秋元館長に対し、調査や謝罪を求める通知書を提出した。

 通知書などによると、秋元館長は就任以降、指示に従わなければ辞めていいという内容の暴言や女性蔑視の発言が度々あったとされ、今年3月、女性学芸員1人を退職に追い込んだとしている。また、5人は今年2〜7月にかけて、過度のストレスなどによる適応障害や抑うつ状態などと診断を受けた。

 秋元館長は毎日新聞の取材に「業務上の叱責はあったが、パワハラとは認識していない」と説明。財団は「重大な問題だと考えるが、調査結果を見ないと何も言えない」と話している。【清水有香】



「金沢21世紀美術館」館長のパワハラ疑惑 半年たった現在も「調査は続いています」の不思議
2013/8/30 19:00 JCAST
石川県の人気美術館「金沢21世紀美術館」で起こった秋元雄史館長のパワーハラスメントが話題になっているが、その解明は遅々として進んでいないことがわかった。
   2013年3月に学芸員ら女性7人が館長や金沢芸術創造財団、金沢市に改善を求めたため、コンプライアンス委員会を立ち上げているが、8月30日現在でも調査が続いている。職員の中には秋元館長が就任してからむしろ職場環境は良くなっていて、なぜパワハラ騒ぎがおこるのかわからない、などと打ち明ける人もいる。
一人が退社に追い込まれ、5人が適応障害の診断
   この問題は秋元館長が職員に対し、皆の見ている前で罵声を浴びせたり、指示に従わなければ辞めていいといったりした暴言や威圧的な態度や女性蔑視の発言などがあり、被害を訴えた7人のうち一人がパワハラを理由に退職、5人が医師から適応障害などの診断を受けていた、というもの。
   7人は3月に「金沢21世紀美術館」を運営する金沢芸術創造財団や金沢市、秋元館長などに改善を求める通知書を送付した。事を重く見た金沢芸術創造財団は4月にコンプライアンス委員会を立ち上げて調査に乗り出した。
   「金沢21世紀美術館」は04年10月9日に開館し、主に1900年以降に製作された現代美術を展示収蔵している。附属施設として演劇やコンサートにも使える小ホール「シアター21」や「プロジェクト工房」といったアトリエがあり金沢の文化ゾーンとしての役割も担っている。周辺には石川県立美術館、石川県立歴史博物館など文化施設も多く、繁華街の香林坊に近いことなどから、2011年8月には入館者が1000万人を突破するなど今や日本屈指の人気美術館になっている。
   秋元館長は1955年東京生まれで、東京芸術大学美術学部卒業後にベネッセコーポレーションに勤務。主に美術関係の仕事に携わり、国吉康雄美術館、直島コンテンポラリーアートミュージアムの企画・運営、「地中美術館」の館長などを務め、07年から現職に就いた。
   毎日新聞の8月30日付けのウエブ版によれば、10年3月に秋元館長から手をはじかれたとして女性が財団に訴えているという。また、少なくとも2人は12年6月から3回にわたって金沢市の相談窓口にパワハラ被害を報告している。財団はコンプライアンス委員会を設けたが委員4人のうち、2人は市の職員課長と財団理事であるため、この体制で客観的な調査ができるのかといった疑問を投げかけている。
秋元館長が着任してむしろ美術館は良くなっている?
   財団に話を聞いてみたところ、「館長のパワハラ問題について依然調査中です」と答えた。館長が職員を叱責したとされる状況や、タイミング的にはそうだったのか、悪意があったのか、辛くあたったのか、そうしたもろもろのことが受け取る人によって違うため難しいのだという。館長自身はメディアの取材では「パワハラとは思っていない」などと答えている。
   「金沢21世紀美術館」の関係者に話を聞いてみると、この問題は13年3月に職員が改善を求める通知書を出したことで公になり、朝日新聞、北國新聞、読売新聞などが報じた。財団の調査が進んでいないのは問題だが、8月30日に毎日新聞が報じたものは3月に各紙が報じたことの「焼き直し」であり、何も新しいことは書かれていないのだという。
「これは館長を追い詰めるためのネガティブキャンペーンが仕掛けられたのでしょう。私としては秋元館長が着任してから、美術館の体制はむしろ良くなっていると感じています」
と話し、運営を巡る複雑な事情も絡んでいそうだ。