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2013年7月23日火曜日

ディオパン問題

降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)に血圧を下げる以外の 
効果もあるとした臨床試験疑惑で、東京都済生会中央病院(高木誠院長、535床)は 
22日、バルサルタンの使用を8月5日から中止すると発表した。バルサルタンを 
配合した別の商品も対象。論文不正を認めた京都府立医大の発表を受けた対応といい、影響は拡大する可能性がある。 

同院を運営する恩賜財団済生会は国内最大の社会福祉法人で、90以上の医療機関を抱える。 

済生会本部によると決定は同院単独ものだという。 

 同院はホームページで決定を公表した。それによると、 

データ操作があった府立医大の試験で、販売元のノバルティスファーマの 
社員が統計解析を担当していた点を問題視。「同種薬剤が多数存在する中で 
あえて処方する理由は少ない」「効果に疑問が出ている薬剤を漫然と 
使用することは倫理的にも問題」などとしている。 

 一方、患者には「降圧薬としての効果と安全性に問題はなく、 

処方変更まで服用を急に中止するのは絶対にやめて」と注意を促した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130722-00000105-mai-soci 


▲:降圧作用はあるのだから問題ない、という「バカな論調」の記事を、最近週刊誌の記事で見た。薬価の高いディオパンを、私の知り合いの開業医も多くの患者に勧めていたけれども、それは、「この薬は高いけれども脳卒中の予防効果が認められている唯一の降圧剤だ」という説得ができたから。しかし、現在、その効用を「証明した」とされる論文は、全て虚偽であると判明している――少なくとも、全て取り下げられている。

 何のために高いディオパンを――不当に高い薬価のディオパンを使っているのだろう?
 殆ど「詐欺」にも等しいと言えるのではないだろうか。
 これが大問題にならない日本の不思議さ。
 さて、アメリカでのディオパンの薬価と、ノルバスク(私が服用している降圧剤)の薬価の違いはどれほどあるのだろう?
 ディオパンの薬価が高いのは、ひょっとして日本だけのことなのだろうか?
 1億円の「研究費」(?)を貰っていた京都府立大学の研究室。その金の行方を追及している報道もない。
 刑事事件にもならずに、漫然と過ぎてゆく日本の医療界の腐敗を見る思いがする。
 1億円どころか、その何十倍もの利益を、製薬会社は挙げたのではなかったろうか?
 1億円で薬効が捏造できて、それで莫大な利益を挙げることができるのなら、安いものだ、ということなのだろう。
 その錬金術に加担した京都府立医大は、今日も安穏としている。
 京都府の知事が言っていたように、「刑事事件」にならなければ、真相解明は不可能なのだろう。

PS

 アベノミクスの中で、iPS細胞関連の医薬産業による日本の活性化も大きな「セールスポイント」の一つになっている。
 ところが、日本の「臨床研究」(w)の詐欺的商売がこうして明らかになったというのに、それを全く追及することなく、臭いものには蓋を、という対応をしていたならば、日本の医薬・科学は信用できない、というレッテルを貼られることになる。
 自民党政権のダメさ加減(民主党は底なしのクズの集まりだが)を、この事件の対応で知ることができるだろう。

 アメリカやヨーロッパで、この問題が大きく取り上げられていないのは、

 最初から、胡散臭い京都府立大学の「研究結果」(w)を信用せずに、脳梗塞リスク軽減、などということを謳っていなかったからだと推測できる。日本のマーケットで売り上げを伸ばすために、嘘八百を並べ、それにまんまと利用されたのが京都府立大学。教授一人が辞職(何の処分もされず)しただけで、問題解決をしたつもりなのだから、凄いものである。

 今現在も、不当に高い(?)ディオパンの薬価を、各種保険団体は払い続けている。

 これがアメリカなら、保険団体が集団となって、製薬会社と捏造論文を出した京都府立医大に対して損害賠償訴訟を起こしていることだろう。


http://www.news24.jp/articles/2013/07/12/07232157.html

高血圧治療薬・ディオバン、データを改ざん
< 2013年7月12日 11:51 >
 京都府立医科大学の元教授が関わった高血圧治療薬の臨床研究に関する問題で、論文のデータが改ざんされていたことが大学側の調査で分かった。
 この問題は、京都府立医大の松原弘明元教授が関わった論文で改ざんやねつ造が見つかったとされるもので、大学は11日夜、調査結果を発表した。
 製薬会社「ノバルティスファーマ」の高血圧治療薬「ディオバン」の効果を調べた研究について、脳卒中や狭心症のリスクを減らす効果があるようにデータが改ざんされていたという。大学は、「論文の結論は誤りだった」とした。
 一方で、研究に関わった製薬会社の元従業員からは退職を理由に話を聞くことができず、誰が改ざんを行ったかなどは「分からなかった」と結論づけている。
 この論文を広告に扱った「ディオバン」は、去年、1000億円以上を売り上げ、国内の医薬品でトップだったという。