ページ

2013年6月11日火曜日

ワタミとユニクロの話題

 以下、2つの記事はJCASTのサイトより引用。

ワタミ、「ブラック批判」払拭に第三者委員会 渡邉会長の「理念集」はどうなる?

2013/6/11 19:26
   「ブラック企業ではないか」との指摘があった居酒屋チェーン「和民」などを経営するワタミが、第三者による検討委員会(仮称)を設けて社内運営の総点検に乗り出した。
   同社をめぐっては、渡邉美樹会長(53)が全社員に配布している「理念集」に「365日、24時間、死ぬまで働け」と、ブラック企業を思わせる記述が見つかったと、週刊文春(2013年6月13日号)が報じていた。
「365日、24時間、死ぬまで働け」渡邉会長の言葉重く…
   週刊文春が入手した「理念集」は、渡邉会長の著書「父と子の約束」で「ワタミの仕事すべてに直結し、根底で支えている思想の原点」、「この理念集を否定したときは、君たちにこの会社を去ってもらう」としている「重要文書」で、ワタミの「バイブル」ともいわれる、とされる。
   文春によると、ワタミでは2008年に入社3か月の女性社員が1か月141時間の時間外労働で抑うつ症状となり、自殺。12年2月に過労による自殺として労災認定されているほか、09年から12年にかけて、時間外労働の上限時間を超えて従業員を働かせていたとして、労働基準監督署から10件の是正勧告を受けているという。
   そうした中でワタミは、委員長に元東京高検検事長である上田廣一弁護士を迎えて、「第三者による検討委員会」(仮称)を立ち上げると、2013年6月10日に発表した。
   それによると、ワタミグループは法令遵守を経営上の重要なテーマとしてこれまでも取り組んできたが、6000人以上の社員が日々働く企業グループとなったことで、「今一度、各職場において、当グループが大切にしている理念に基づいた運営がなされているかという点について客観的で公平な立場から確認し検討する」としている。
   J-CASTニュースは、「理念集」に「365日、24時間、死ぬまで働け」という記述があるのか、また見直すのか聞いたところ、「(理念集の)内容についてはお答えしかねる」ということだった。ただ社員が現在も、「理念集」を持って働いていることは認めた。
ブラック企業批判「到底、受け入れられません」
   2013年7月の参院選に自民党公認から比例区で立候補するワタミの渡邉美樹会長は、その出馬会見を行った5月31日、自身のホームページで「ブラック企業」批判に反論している。
   「私が創業し、取締役会長をつとめるワタミグループが一部で『ブラック企業』と呼ばれることについて、一度きちんと皆様にお話させて頂きたいと思っていました」――。
   こんな書き出しで始まる渡邉会長の反論は、離職率や年収、時間外労働時間、メンタルヘルスの不調による休業・退職の人数を用いて、「和民」の状況を「問題ない」と説明。そのうえで「ブラック企業」との批判について、「到底、受け入れられるものではありません」と言いきる。
   また週刊文春の記事に対しても、渡邉会長はツイッターなどで「明確に事実と異なる点があり弁護士を通じて対応いたします。なお、今後も事実に基づかない記事掲載等には、毅然とした対応をして参る所存です」とコメントしていた。


ユニクロ『ブラック企業』著者に「警告」 「違法な論評など2度となされませんよう…」

2013/6/11 19:04
   『ブラック企業 日本を食いつぶす怪物』(文春新書)の著者・今野晴貴さんが、ユニクロから「警告状」を受け取っていたことを明かした。
   今野さんはNPO法人「POSSE」代表として、若年労働問題を中心に問題提起を続けている。2012年11月発売の著書では、実名も上げながらブラック企業の「実態」を論じ、大きな話題を呼んだ。
「X社」として名前は挙げていなかった
   中でも話題を呼んだ箇所の1つが、「超大手の衣料品販売業で、グローバル企業を標榜しているX社」について論じた部分だ。今野さんは、元社員3人の証言から、同社では「異様」(同著より)な厳しい新人研修や勤務体制が敷かれていた、と記載した。
   今野さんが2013年6月10日発売の「文藝春秋」で記したところによれば、この記述を巡りユニクロ、および親会社であるファーストリテイリングなどから、一通の「法的文書」が届いたという。3月27日付のこの文書では、上記のX社がユニクロを指すことは「明らか」とした上で、記述内容を「現実に相違し、虚偽」、さらに今野さんに対しては「通告人会社らに対する虚偽の事実の適示や違法な論評などを二度となされませんよう警告申し上げます」と求め、場合によっては「法的責任の追及」も辞さないとしている。
   ユニクロが自社への批判に、法的対応を持ち出したのはこれが初めてではない。2011年には、『ユニクロ帝国の光と影』(横田増生著)などの内容をめぐり、刊行元の文藝春秋に対し、名誉毀損を理由に発行差し止め・回収、また2億2000万円の賠償を求める訴訟を起こしている(係争中)。だが今回は訴訟ではないものの、出版社ではなく著者である今野氏が対象となっており、これまでとはやや性格を異にする。
「狙い撃ち」に今野さん反撃
   対する今野さんは、同誌上でユニクロの柳井正・会長兼社長が唱える「グローバル」戦略を批判するなど、「反撃」に出ている。特にツイッターでは、
「もし仮に私が書いた『ブラック企業』の『X社』がユニクロだとしても、同じような『実態』は朝日新聞や東洋経済で散々書かれている」
「私が許せないのは、朝日新聞や他の週刊誌では『実名』で問題にされておきながら、ユニクロについて何ら言及していないはずの、『私だけ』を『狙い撃ち』にする姿勢」
と、憤りも露わなつぶやきを繰り返した。
   国会でユニクロ批判を繰り広げた山下芳生・参院議員(日本共産党)も、「これはもはや労働問題、経営問題にとどまらない。民主主義の問題だ」と今野さんに援護ツイートを送る。
   なおこの件につきファーストリテイリングに問い合わせたが、担当者が多忙とのことで11日中に回答を得ることはできなかった。


PS
http://www.cyzo.com/2013/06/post_13565.html
2013.06.11 火

参院選出馬の陰で……飛び降り自殺から5年「金なら払う」終わらないワタミ過労死事件の今
ワタミ株式会社取締役会長・渡邉美樹氏が、自らのブログで「『ブラック企業』と呼ばれることについて」というタイトルの記事を投稿したのは先月31日。離職率、給与、時間外労働時間、メンタルヘルス率などの数値をもとに「ブラック企業」の謗りに対して反論を行っている。折しもその2日前には、今夏に予定される参議院議員選挙への出馬を表明した渡邉氏。この記事を投稿した裏には、選挙を前に、なんとしても自身のイメージ改善を図りたいという意図が見え隠れする。
 明確な定義は存在しないものの、「ファーストリテイリング」「ウェザーニューズ」「ゼンショー」など、ブラック企業と目される企業は多い。にもかかわらず、ワタミがその代表格とされるのは、5年前に起こった従業員の過労死自殺事件の記憶が尾を引いている。
 2008年6月、横須賀市内のマンションから、26歳の女性が飛び降り自殺をした。飛び降りたのは、ワタミ京急久里浜店の社員であった森美菜さん。同年4月にワタミに入社し、わずか2カ月あまりで飛び降り自殺を図るまでに追い込まれた。遺書は残されていなかったものの、手帳には「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」という悲痛な文字が綴られていた。
 1カ月の残業時間は140時間。彼女は国が認定する80時間の過労死ラインを大幅に超えて働かなければならなかった。さらに、家に帰れば課題である渡邉美樹氏の執筆した著書の読書感想文を書かねばならず、休日には介護施設などでの“強制的”なボランティアを強いられる。満足に睡眠を取ることもできないまま、ワタミでの2カ月間は過ぎていった。6月頭には母親と電話のやり取りで、しきりに「眠たい」「疲れた」と口にしていたという。そして6月12日、自宅近くのマンションから飛び降りた。肩掛けのバッグに入っていた財布からは、亡くなる数時間前に購入したシャンプーやリンス、そして「会社に行くため」に必要な目覚まし時計のレシートが見つかった。

 日用品を買っていたということは、おそらく、彼女は「自殺をする」という強い意志を持っていたわけではないだろう。もしかしたら、飛び降りながらも、彼女は「自殺」という意識を持っていなかったかもしれない。睡眠不足の朦朧とした意識の中、正常な判断力を奪われた彼女は、マンションの手すりを越えた。彼女の死から4年を経た2012年、労災認定が下され、彼女の死は正式に「過労死」として認定された。
(以下略)