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2013年3月28日木曜日

かかりつけの病院が3回も入院要請を拒否

 今朝、3月28日の朝のフジテレビの番組を録画していた。ときどき、クズシゲ(長嶋一茂)とか、元キャバクラ嬢がコメンテーターとして出ているバカ番組(テレビ朝日)や、黒い濁流菊川怜の出ているフジテレビの番組を録画しておいて、夕食を食べながら家で見ている。
 今朝の番組の中では、36回いろいろな病院に診察要請を救急車がして、結局手遅れになって死んでしまったあの事件についてレポートしていた。

 で、採録するけれどもこの事件のことである。



● 救急搬送36回断られ、3時間後に病院へ…死亡
 埼玉県久喜市の一人暮らしの男性(75)が今年1月、「呼吸が苦しい」と119番したが、25病院から計36回にわたって受け入れを断られているうちに容体が悪化し、約3時間後にたどり着いた病院で死亡したことが市などへの取材で分かった。
 市や久喜地区消防組合消防本部によると、男性は1月6日午後11時25分頃、119番した。駆け付けた救急隊員は県東部や南部、茨城県の病院に受け入れを要請したが、「専門医がおらず処置が難しい」「ベッドが満床」などの理由で断られ続けた。3回にわたって断られた病院も2か所あった。
 当初、男性は意識があり会話ができたが、7日午前0時50分頃に意識がなくなった。救急隊員が心臓マッサージをしながら搬送先を探し、7日午前2時15分頃、いったん断った茨城県内の病院が受け入れたが、死亡が確認された。
(2013年3月5日20時15分  読売新聞)

 最初、このニュースを読んだとき、何も知らない私は、亡くなったこの75歳の男性を心の中で批判した――今は反省している。

 つまり、75歳になって「かかりつけ医院・病院」を持っていなかったのは不注意だ、と。
 かかりつけの医院があれば、受診できる病院を手配してくれるだろうし(それが開業医の腕の見せ所)、かかりつけの病院があれば、そこで診てもらえるだろう、と、単純に考えていた。
 ちなみに、私のよく知っている病院は、24時間で
「外来患者の急変に対応している」。
 救急外来を開設し、病院の普通の診療時間以外に具合が悪くなった「外来通院患者」に対しては、決して断ることなく診療し、必要があれば入院させている。
 もちろん、「この病院にこれまでかかったことのない新来患者」の救急患者は基本的に受け入れない。けれども、病院にかかっている外来患者が困れば、必ず受診できるし必要があれば入院させている。それが当たり前の病院だと思っていた。
 しかし、埼玉ではそんな「私の常識」は通用しないらしい。

 カツラ疑惑の例の司会者と黒い濁流菊川怜がやっているあのフジテレビの番組。

 そこで報告されていた内容は、なんと、
この75歳の男性には、かかりつけの病院がちゃんとあり、その病院が3度に渡って受診拒否をしていた
 という事実。

 23時38分に要請があったときには、その23分前に救急車を受け入れていたので不可能。

 0時2分に要請があったときには、その6分前に救急車を受け入れていたので不可能。
 0時54分に要請があったときには、その2分前に救急車を受け入れていたので不可能。

 というのが、このかかりつけ病院の院長の回答。

 1台目の救急車を受け入れて患者の処置を終え、2台目の救急車を受け入れる体制ができていたときには、6分遅れでダメでした、残念でした。2台目の救急車を受け入れて処置を終え、3台目の救急車を受け入れる体制ができていたときには、2分遅れでダメでした、残念でした――こうした「弁明」をしているのである。
 傍から見ると、この不運な75歳の男性を受け入れるつもりなど、ハナからこの病院には無かったのではないか、と思えてしまうのだが、それを証明することはできないので、院長の弁明を黙って聞いているしかないのだろう。
 ただ、「かかりつけ病院」でも患者に対してこんな対応しかできないのかと私は驚いた。

 かかりつけ病院なら、患者のデータが揃っている。恐らく、何年ものカルテが保管されており、患者の急変に対しても短時間に最も適切な救命措置ができる可能性が極めて高い。

 まったく初めて診る患者に対しては、無駄な検査や無駄な治療をして時間をロスしたり、治療を誤ってしまう可能性もあるけれども、「かかりつけ病院」でなら、そのような心配はない。
「かかりつけ病院」というのは、その意味で、「外来患者の命の番人」なのである。

 この救急体制の不備に「殺されてしまったに等しい」75歳の男性も、かかりつけ病院があるから大丈夫だと安心していたと思う。

 しかし、そのかかりつけ病院は、救急車が受け入れることができるようになっても救急隊に「今なら受け入れ可能です」とかなんとか、親切な連絡を入れることもなく、他の患者を次々と受け入れながら、自分のところのかかりつけ患者の生死にかかわる急変には「6分前とか2分前だったらOKだったんですがね」と、堂々と弁明しているのである。

 で、この病院、画面で見ると、「済生会」の文字が建物に飾られているのが識別できる。

 埼玉県久喜市で調べると、済生会病院は一つ。








 この病院の副院長(現在は院長補佐らしい)・本田宏といえば、ときどき毎日新聞でエラソーな御託を並べていることで有名な男。毎日新聞では、この<36回拒否され死んだ患者>の事件については、あまり詳しく報道していない、と思われるのは、この事件の死亡患者のかかりつけ病院が、本田宏の病院だったからなのだろうか。


 ネットでは、本田宏の病院は「診察できなかったのだ」と擁護する書き込みがアチコチに見える。
 その通りであり、23分前に、6分前に、2分前に、他の救急患者を受け入れていたので、かかりつけ病院である本田宏の病院は、この患者を診察することができなかったということなのである。

 院長補佐をやっている本田宏が、院長の「弁明制作」の相談を受けた可能性は十分にあるのだが、このエライ先生が次回毎日新聞でどんなことを書くのか楽しみである。